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人生誰でも再出発できる

理想の結婚が悪夢に
 私たちを知るみんながそう思ったことでしょう!  お互い心から愛し合って結婚したはずでした。生涯、二人の愛は決して変わらないと信じていました。子供も生まれることになり、二人で力を合わせてお金も幸せも手に入れたつもりでした。だれからも羨ましがられる仲の良い二人でした。  しかし、現実の結婚生活は自分の理想通りには続かず、知らず知らずのうちに私は妻の欠点ばかり気になるようになっていました。そしてそんな妻を私は次第に愛することができなくなり、 他の女性に自分の理想を求めて次から次へ女性を転々とするようになっていました。  元来、結婚生活とはお互いを思いやり、いたわり、愛し、許して、嫌な所すら受け入れる位の心の余裕が必要とされるものです。  しかし悲しいかな私は自分のことしか考えない自己中心的な人間だった為に、あろうことかそんな妻と生まれてまだ一年の子供を捨てて、自分の欲望のままに生きたのでした。

家族を捨て命をねらわれる日々
 しかしそんな生活も長くは続かず、結局、私は17年間生きてきたやくざ世界から、自ら犯した過ちによって命をねらわれ、死の恐怖に脅えながら逃亡生活を送るようになりました。  必死になって生き場所を求めてもいく所はなく、生ける屍のような日々を送る毎日…。もっとも自分が今までにしてきたことを考えれば当然の結末でした。  あのとき私はすでに一度死んでいたのです。もちろんそのまま人生が終わっていたら、こんなお話しもできなかったですし、私の人生再出発もなかったことでしょう。

どん底で見た光
 私は幸いにも人生のどん底でイエス・キリストと出会い、キリストの十字架の死と復活は私の罪の為であったと知ることができました。自分の罪を認め悔い改めて、心開きイエス・キリストを救い主として受け入れるならもう一度、人生再出発できるんだと教えられたのです。目に見えない神でしたが確かに私の手を取り、導き、妻や子供とも再会させて下さり決してできないと思っていた人生をやり直させて下さったのです。  「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られたものです。古いものは過ぎ去って、見よ。すべてが新しくなりました。」(新約聖書:第2コリント人への手紙5章17節)  人はだれでも人生において道に迷ったり、信じてきたものに裏切られたり、持っていた価値観が壊れてしまうような出来事に出会うものです。 そんな時、あなたはどう対処されますか?私も妻も生きる道を見失い、まさに四面楚歌の状態でしたが、そんな時に気づいたんです。

人生どこからでもやりなおせる!
 回りをがんじがらめに囲まれて、どうすることもできない状況になっていても、天の門だけはいつも私の上に開いていることを。そしてイエス・キリストが「疲れていないか、重荷を背負っていないか」と語りかけて下さっていることに!  「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。 わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(新約聖書:マタイの福音書11章28節)  皆さんは私たちのようなひどい状態ではないかもしれませんが、ちょっとあなたの家庭や心の中を覗いてみてはいかがでしょうか?ひょっとして自分が愛した人に失望していませんか?自分の夢見た理想の結婚生活や子育てはこんな筈じゃなかったと、自分の将来に希望を持てずに自暴自棄になってはいないでしょうか?    もしそんな思いがあるなら要注意です。イエス・キリストはそんなあなたに希望を与え、愛する力と許し受け入れる力を与え、将来へのビジョンを与えて下さいます。 ぜひ一度お近くのキリスト教会を訪ねてみて下さい。 あなたの抱えておられる問題を必ずイエス・キリストが解決して下さるでしょう!

ミッションバラバ・シロアムキリスト教会牧師 鈴木 啓之(すずき・ひろゆき) 〈プロフィール〉 1955年、大阪生野区生まれ。17歳でヤクザの世界に入り、賭博・恐喝・麻薬等、欲望のままに人生を送るが、その過ちから命を狙われ、死の恐怖に怯え、 逃亡生活 をしていた中から1990年、劇的な回心の末、東京中央神学院に入学、1992年、 沖縄から北海道を、1993年には、韓国に渡り十字架を背負い、歩きながら福音を 語る。1995年開拓伝道を開始し、現在に至る。