われ広島にありき
- カテゴリ: われ広島にありき
- 作成日: 2009/06/22 16:31:36
- 要約:
- ページ: 15
- 8. 黒焦げの遺体(ヘブル 9:27-28)
この人たちはどこへ行ったのか爆心より 0.6 〜 1.0 ?
8 月 5 日夜は夜間練習で夜通し海上訓練 ,6 日夜は火事現場で
家を 1 棟でも多く引き倒し , 材料として残そうと徹夜作業となり ました。電車の宿舎に戻り , 横になったらすぐに朝日が昇ってき ました。みんな疲労していましたが , 被害が全市に渡り , たいへ のかと心構えをしていました。すると , 隊長が来て , 昨日 , 生きて 体となった人々を一つ所に集め , 木材材料をサンドル組みにし , その上に載せて焼却すること , 命令されました。
んなことになっていることで , 指令が来たら , 今日はどこに行く いる人を救護班まで連れてくるよう指示された範囲において , 死
まず , 班員とともに , どこに焼却する場所があるか , 一回りにし に設置することにしました。昨日確保しておいたところへ戻り ,
て , 町内会のラジオ体操でもしていたような広場を見つけ , ここ 肩に担ぐことを 3m くらいの柱は自分が一人で担ぎ , 梁のような 4m くらいあるのを , 班員 2 人で前後を担ぐようにし , 一回に 5 本は運べることになりました。1 日がかりで 6 段くらい積み上げ
ることができ , 明日からその上に死体を載せることになります。 近くの遺体を見に行き , どのようにして運ぶかを考えました。見 ると , 手も足もない , 頭蓋骨から腰骨までで , 手の骨も , 足の骨も かり , みんなで戸板をさがし用意しました。
ない , 黒焦げの遺体でした。傷ついた人を運んだ戸板がよいとわ
私は , この人たちはどこへ行ったのか , と疑問がわき , 班員に聞 いたところ ,「そんなこと , 年長の班長の方が知っているやろ。わ しらはてんでわからんわ。 」と答えられ , ひとり自問自答したもの です。それから 3 年後 , 美濃ミッションに大工仕事で追分教会へ
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