われ広島にありき
- カテゴリ: われ広島にありき
- 作成日: 2009/06/22 16:31:36
- 要約:
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- のが見えました。広島のことをよく知っている班員が , 市役所の 中を見ませんかと言うので , 見てこようとそちらの方へ向いまし た。
市役所は , 窓のスチールサッシはへし折れ , ガラスは皆割れて います。中を見ると , コンクリートに埋め込みになっていた根太 は焼けて溝になっていて , 床板は焼けて灰だけが残っていました。 書類も焼けたのだとわかります。コンクリートの本体以外は燃え たのです。 そこから , 本通りへ戻ろうとすると , 女子挺身隊の鉢巻をした 少女に出会いました。 「兵隊さん , 私の家は焼けてないし , 親もど うなったかわからないので連れて行ってほしい。 」と言います。 それで ,「自分たちは駅とは反対の港の方へ帰っていくところで , てもだめだと思う。女子挺身隊が行っておられる呉海軍工廠に 行って , 現状を説明して , そこにいた方がよいと思う。 」と駅の方 て歩いていく後姿を見送りました。 聖書のみことば 「イエスは , 町々村々を次々に教えながら通り , エルサレムへの旅 と言う人があった。イエスは , 人々に言われた。 『努力して狭い門 からはいりなさい。なぜなら , あなたがたに言いますが , はいろ うとしても , はいれなくなる人が多いのですから。…』 」 を続けられた。すると ,『主よ。救われる者は少ないのですか。 』 自分たちが今日どこで寝れるのかもわからない。それでついてき
へ歩いて呉市へ行くように勧めました。そして , 駅の方へ向かっ
(ルカ 13:22-24)
「 『あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ , またわた
しを信じなさい。わたしの父の家には , 住まいがたくさんありま す。もしなかったら , あなたがたに言っておいたでしょう。あな
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