マヘリヤ・ジャクソン、ブルースブラザース、天使にラブソング、ママ・アイ・ウォントゥ・シングなどでおなじみの「ブラックゴスペル」が今、ブームになっています。

 しかし、その根底に流れる意味について知っている人は、案外、少ないのかもしれません。ゴスペルのルーツは、アメリカにおいて黒人が奴隷であった時、どんなに苦しい生活の中でも神を唯一のよりどころとしたスピリットです。では、ゴスペルとは、どのような意味なのでしょうか?ゴスペル、それは、聖書の一節からとられた言葉です。

紀元前約700年前、預言者イザヤが次のように語りました。
 『主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み、捕らわれ人には自由を、つながれている人には解放を告知させるために。…』

 この中に「よい知らせ」という言葉が出てきますが、これがゴスペルの語源です。さて、その「よい知らせ」とは何でしょうか。それは、「打ち砕かれた心を包む」「つながれている人を解放する」という神からの約束でした。奴隷たちの多くが横暴な主人の下で、日々、心打ち砕かれていました。

 そして、何よりも自由になることを切望して、魂のどん底から神に叫んで祈っていました。やがて神は真実な黒人たちの叫びに応え、南北戦争を機に奴隷たちは解放されたのです。
 イザヤが語った「わたし」とは誰を指しているのでしょうか。それが「イエス・キリスト」です。もしもあなたが心砕かれ、何らかに捕らわれているならば、心の底からイエスに叫んでください。あなたも「ゴスペル」を体験できるのです。

   滝元順(たきもと・じゅん)牧師

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